第一部は陶彩画家の草場一壽氏の作品から着想を得、坂井けいが構成・演出をする。地球に「いのち」が生まれ、愛と喜びに満ちた世界から一転、乱世の室町時代に生きる若者が世相と己の葛藤の中から見出す「まことを生きること」とは…。
第二部は和と洋の音と舞。今、この瞬（とき）。ジャンルを越えた3つの「いのち」が出会う―。対話で織りなす愛と感謝のセッション。予定調和では終わらない魂の鼓動を生で感じていただきたい。

全編にわたり「即興」の要素が多分に含まれている。私たちの日々の日常も何が起こるか分からないある種の「即興」だということもできる。今という瞬間（とき）に身を任せて生きる命のドラマが展開される。篠笛の第一人者鯉沼氏と様々なジャンルで活躍するドラマー折田氏、そして即興を得意とする舞踊家坂井けいのコラボレーションはジャンルを超えた新しい「何か」が生まれるだろう。

広島は「原爆投下」という過去を背負って息づいている土地である。広島出身の坂井けいが広島から離れて活動しているときに常に脳裏にあったのは「ひろしま・いのち」である。人種を越え、国境を越え、世代を越え、地球上のあらゆる存在が愛と輝きに満ちた「生」を全うし、喜びにあふれた未来へとつなげていくことを、この上演を通じてより多くの人と分かち合いたいと考えている。

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○ 出演者

鯉沼廣行 坂井けい 折田新 本屋敷健太 上田彩子 木本貴子 菅原リカ

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○ 主な舞台製作スタッフ

フルステージ

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○ これまでの主な「Lifeいのち」上演について

1985年10月 「Lifeいのち（人種編）」 厚生省の後援で長野県にて初演

1987月 7 月 「Lifeいのち（人編）」 東京都平和祈念事業として上演

1989年 5 月 「Lifeいのち（ソロ編）」 広島市現代美術館オープニング企画として上演

1993年 2 月 「Lifeいのち（ソロダンスパフォーマンス）」アステールプラザ中ホール

1995年 9 月 楽劇「厳島絵巻物語Lifeいのち（広島に生まれて）」

厳島神社千四百年祭奉納公演として文化庁・宮島町などの後援で上演

・・・等、大小合わせ 計12公演